トリパノソーマ | 睡眠病とシャーガス病により突然死をもたらすサイレントキラー

Dias-Guerreiro T, Palma-Marques J, Mourata-Gonçalves P, Alexandre-Pires G, Valério-Bolas A, Gabriel Á, Nunes T, Antunes W, Fonseca IPd, Sousa-Silva M, et al. African Trypanosomiasis: Extracellular Vesicles Shed by Trypanosoma brucei brucei Manipulate Host Mononuclear Cells. Biomedicines. 2021; 9(8):1056. https://doi.org/10.3390/biomedicines9081056

トリパノソーマ (Trypanosoma) とは

トリパノソーマ (Trypanosoma) は、アフリカ睡眠病やシャーガス病と呼ばれる重篤な感染症を引き起こす原虫である。これらの病気は、トリパノソーマが血液やリンパ液に侵入し、神経系や心臓などの臓器に損傷を与えることで引き起こされる。アフリカ睡眠病はツェツェバエによって媒介され、主にアフリカのサバンナ地帯で流行している。シャーガス病はサシガメによって媒介され、主に中南米で流行している。これらの病気は早期に発見されれば治療可能であるが、症状が乏しく無治療のまま進行しやすく致死性が高いため、熱帯を中心に多くの人々の命と健康を脅かしている。

アフリカ睡眠病 (African Trypanosomiasis, Sleeping Sickness)

Gomez CA, Banaei N. Trypanosoma cruzi Reactivation in the Brain. N Engl J Med. 2018 May 10;378(19):1824. https://doi.org/10.1056/nejmicm1703763

腹の中で卵を孵化させた後、幼虫を出産中のツェツェバエ

Haines LR, Vale GA, Barreaux AMG, Ellstrand NC, Hargrove JW, English S. Big Baby, Little Mother: Tsetse Flies Are Exceptions to the Juvenile Small Size Principle. Bioessays. 2020 Nov;42(11):e2000049. https://doi.org/10.1002/bies.202000049

アフリカ睡眠病は、ツェツェバエによって媒介されるトリパノソーマの一種 Trypanosoma brusei の寄生による感染症である。この病気は主にアフリカのサハラ砂漠以南の地域で流行しており、人間だけでなく家畜や野生動物にも感染する。感染初期には発熱や頭痛などの一般的な症状を引き起こすが、進行すると神経系に影響を及ぼし、昼間の眠気や夜間の不眠などの睡眠障害を起こす。治療されなければ最終的には昏睡状態に陥り、死に至る。アフリカ睡眠病は早期に発見されれば治療可能だが、診断や治療が困難な地域では多くの患者が亡くなっている。アフリカ睡眠病の予防や根絶に向けて、世界保健機関(WHO)や非政府組織(NGO)などがさまざまな取り組みを行っている。

シャーガス病 (Chagas Disease)

Córdova E, Maiolo E, Corti M, Orduña T. Neurological manifestations of Chagas’ disease. Neurol Res. 2010 Apr;32(3):238-44. https://doi.org/10.1179/016164110×12644252260637

シャーガス病の病原体 Torypanosoma cluziを媒介するサシガメの代表例 Triatoma carrioni の成長過程

Padilla N A, Moncayo AL, Keil CB, Grijalva MJ, Villacís AG. Life Cycle, Feeding, and Defecation Patterns of Triatoma carrioni (Hemiptera: Reduviidae), Under Laboratory Conditions. J Med Entomol. 2019 Apr 16;56(3):617-624. https://doi.org/10.1093/jme/tjz004

シャーガス病は、サシガメと呼ばれる吸血性のカメムシ類に媒介されるトリパノソーマの一種 Trypanosoma cruzi に感染することで罹患する「顧みられない熱帯病」の一角。この原虫はサシガメの糞に含まれており、主な感染ルートとしては夜間にサシガメに刺された箇所に糞が接触することで感染する。主に中南米で発生しているが、移民や旅行者などによって他の地域にも流行の広がりを見せている。シャーガス病の初期症状は感染部位に赤く腫れた皮膚炎や眼のまぶたの腫れ(ロマーニャ徴候)が現れることもあるが、発熱や頭痛、筋肉痛などの一般的な感染症と似ているために早期発見を見逃す所が厄介である。初期症状が治まった後、多くの場合は無症候期に入るが、この間も原虫は体内に残っている。シャーガス病の恐ろしい所は、無症候期は数年から数十年続く所にある。適切な治療が行われないまま慢性期に進行すると、心臓や消化器などの臓器に重篤な障害を引き起こす。シャーガス病は早期に発見し治療することが重要であるが、無症候期では自覚症状がないため、診断が遅れることが多く、水面下で進行し、時に突然死の原因となる。シャーガス病の予防には、サシガメの駆除や感染した動物との接触を避けること、血液検査を受けることなどが最も重要となる。

治療薬

感染の段階により異なる投薬が必要である。

感染初期~中期(血中およびリンパ節寄生期)では、スラミン(suramin)やペンタミジン(pentamidine)等が投与される。スラミンは高い頻度で副作用を起こすが、その程度は軽く、投薬自体を止めると副作用症状はなくなることが知られている。

感染中期から末期(中枢神経期)では、エフロルニチンおよびニフルチモックス、またはメラルソプロールが使用される。トリパノソーマが脳へ移行した後は脳へ薬剤を送達する必要があるが、脳は通常、血液脳関門 (BBB, Blood Brain Barrier) により薬剤の透過が阻まれているため、如何に血液脳関門を通過して脳へ薬剤を送達できるかに掛かっている。エフロルニチンおよびニフルチモックスは血液脳関門を通過する能力は高くないが、トリパノソーマにより血液脳関門が破壊された後は脳へ通過することができるため有効である。一方、メラルソプロールは血液脳関門を通過する薬剤であるため、まだ血液脳関門が破壊されていない早期の段階では唯一の有効な薬剤となる。しかしながらメラルソプロールの課題は深刻な副作用を生じることである。有機ヒ素化合物のため、ヒ素の毒性に由来する副作用により、処方した患者の5〜10%に脳障害が発症し、その半数が死に至ることが知られている。

副作用が少なく、血液脳関門を通過することが出来る新たな治療薬の開発が望まれている。

関連書籍

恐怖の病原体図鑑

内容
あなたに忍び寄る超微小テロリストたち170種。カラフルな写真でその正体を知る。

著者略歴
ハート,トニー
リバプール大学教授、専攻は臨床微生物学。感染症の広い領域にわたり著書多数
中込/治
長崎大学教授。専攻は臨床ウイルス学、特にウイルス性胃腸炎の第一人者。微生物学の領域で多数の論文や教科書を執筆、編集。リバプール大学では客員教授として、ロタウイルスやノロウイルスなどの講義を行っており、ハート氏と親交が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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眠れなくなるほどキモい生き物

【内容】

あなたは最後までページをめくれますか?

寄生虫が寄生する先の生物(宿主)の脳に司令を出して彼らの行動を操作する生物の存在が、近年解明されつつある。
宿主から恐怖心を奪ったり、ゾンビ化させたり、危険な場所へおびき寄せたり――
背筋がゾワッとしてしまうほどおぞましく、したたかな生態をもつ寄生虫たちを、人気イラストレーター・猫将軍の魅力的なイラストとともに紹介。

例えば、ある寄生虫は昆虫の体内で成虫になり、やがて水中で交配する。
昆虫にとって水辺は開けていて明るく、天敵に見つかりやすい場所なので通常は近づかないが、それでは水中に移動できない。
そこで寄生虫がとある化学物質を分泌すると、宿主の昆虫は水に飛び込みたくて仕方がなくなってしまう――。

このように宿主を自在に操り、自らに都合の良い行動を取らせる寄生虫の生活環は、精緻かつ巧みに設計されており、非常に残酷かつ興味深い。
そのなかでも特にキモ怖い生物を厳選してその生態を紹介。キモ怖すぎて眠れなくなること間違いなし。

【本書に登場する寄生虫たち】
<行動を操る寄生虫>
ハリガネムシ/トキソプラズマ/リベイロイア/メジナ虫 他

<ヒトに棲む寄生虫>
エキノコックス/サナダムシ/トリパノソーマ/フォーラーネグレリア 他

<おぞましい生き様の寄生虫>
タイコバエ/ロイコクロリディウム/フクロムシ/タイノエ 他

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増補版 寄生蟲図鑑 ふしぎな世界の住人たち

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ようこそ、世界で一番美しい寄生虫のビジュアルブックへ!

目黒寄生虫館のミュージアムショップでベストセラーを続けている『寄生蟲図鑑』が、さらにパワーアップ!
「あなたの顔にもきっといる」ニキビダニや、「脳を喰らう殺人アメーバ」フォーラーネグレリアなど、衝撃の寄生虫50種類が登場。
ドラマチックなイラストで、この世界に存在する“隣人たち”の奇妙な生き様を鮮烈に描き出します。
寄生虫を散りばめた宝石箱のようなカバーも必見!

【目次】

  • 鼻穴のかくれんぼ ハナビル
  • 無駄に凄い凍結耐性 ヌマエラビル
  • カエルの脚の大改造 リベイロイア(幼虫)
  • カタツムリをゾンビにして操る虫 ロイコクロリジウム
  • 淡水魚に潜む食通キラー 肝吸虫
  • 我、天然アユと共にあり 横川吸虫
  • 日本が世界で唯一克服した”血の中に住む”寄生虫 日本住血吸虫
  • 死が二人を分かつまで フタゴムシ
  • 高級魚を襲う吸血鬼 ヘテロボツリウム
  • 親子三代、仲良く一緒に 三代虫
  • 古生代から寄り添って~二つの大発見~ シーラカンスの寄生虫
  • 「そいつ」はキツネと共にやって来た エキノコックス
  • 驚異の体長十メートル、寄生虫界最大級の虫 サナダムシ
  • 生のブタ肉にご用心 有鉤条虫
  • ダンゴムシを操るとげとげ頭 プラギオリンクス
  • 幼少の、夏の、悪夢。 ハリガネムシ
  • 行き着いた先での不幸 アニサキス
  • 足から出てくる長い”ヒモ” メジナ虫
  • 屈辱のキューピーさん ギョウチュウ
  • 理想の大人になりたくて クラシカウダ
  • 空から愛犬に襲いかかる”そうめん” イヌ糸状虫
  • マツを枯らす異種タッグ マツノザイセンチュウ
  • 今後ともヨロシク…… カイチュウ
  • 「ぼくのともだち」のともだち アライグマ回虫
  • 残酷なるゴキブリ・キラー エメラルドゴキブリバチ
  • ヒトの皮ふから出づるハエ ヒトヒフバエ
  • ヒグラシの鳴く頃に セミヤドリガ
  • 今夜は寝かさないんだから! 南京虫
  • 寄生虫界随一の運動能力 ヒトノミ
  • あなたの顔にもきっといる ニキビダニ
  • 一度咬み付いたら、満足するまで放さない タカサゴキララマダニ
  • アサリの簒奪者 カイヤドリウミグモ
  • クジラに乗って、共に旅する海 クジラジラミ
  • 宿主の体表に降ろす「碇」 イカリムシ
  • 眼も触角も脚も捨て去って ホタテエラカザリ
  • 奪われたカニの青春 フクロムシ
  • こいつがいたら「アタリ」 タイノエ
  • キャビアを貪グルメなクラゲ ポリポジウム
  • 宿主を交互に乗り換える、ミステリアスな寄生虫 粘液胞子虫
  • mal=悪い、aria= 空気 熱帯熱マラリア原虫
  • ネコとの危険な情事 トキソプラズマ
  • 脳を喰らう殺人アメーバ フォーラーネグレリア
  • 悪魔はハエに乗って来れり ガンビアトリパノソーマ
  • 一つの点が死を招く 淡水白点虫
  • ピエロ顔した憎いやつ ランブル鞭毛虫
  • 中身を吸い取る恐怖の螺旋 寄生性渦鞭毛藻
  • 腐臭の漂う超巨大花 ラフレシア・アーノルディ
  • あなた以外のことは考えられません ナンバンギセル
  • 虫から草への輪廻転生 冬虫夏草
  • 草木に這い寄る縮れ? ネナシカズラ

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ウォームアップ微生物学

【内容】

【本格的に微生物学を学ぶ前に、まずは全体像と大事なトコロのイメージをつかもう ! 】
医療系の学生にとって病原微生物学の勉強って必須だけれど、覚えることがたくさんあって大変そう……。そこで、本格的に微生物学を学ぶ前にまずはアタマの準備運動をしましょう。本書で一足先に微生物学の全体像と一番大事なトコロのイメージをつかんでおけば、きっと大学の講義や分厚い教科書にもすんなり入っていけますよ。
医学生、薬学生、歯学生、コメディカル学生など、病原微生物学を学ぶ前の医療系学生はもちろん、医療系以外でも獣医学生や農学生など微生物学を学ぶ機会のあるすべての学生さんに、あるいは、まったく専門知識がなくても読めるように書かれているので、細菌やウイルスについてきちんと知りたい一般読者の方にもおすすめいたします !

【目次】

はしがき

第1章 感染症と微生物学
  1 微生物によって起こる病気
  2 オランダの軍医ポンペと西洋医学の導入
  3 微生物の存在を前提としない伝染病
  4 パスツールとコッホ
  5 結核の病因論とコッホの条件
  6 病気の原因がわかるとはどういうことか

第2章 病原体のいろいろ
  1 病原体とその研究者
  2 病原体と病原微生物

第3章 病原微生物の生きかた
 前編 寄生という生きかたと宿主の病気
  1 微生物はなぜヒトに感染するのか
  2 常在細菌叢
  3 付着・定着・感染
  4 微生物と宿主との折りあい:病原性の均衡化
 後編 ひとりの宿主の中での病原微生物の生きかた
  1 病原微生物の宿主への侵入のしかた
  2 病原微生物の増殖の場
  3 病原微生物の宿主からの脱出

第4章 病原微生物の世の中の渡り歩きかた
  1 宿主を飛び出して生き残るのはほんのひとにぎり
  2 病原微生物の新たな宿主への伝播のしかた
  3 病原微生物のヒトからヒトへの伝播のしかた
  4 病原微生物の脊椎動物からヒトへの伝播のしかた:人獣共通感染症
  5 水平伝播と垂直伝播

第5章 病原体に対する宿主の防御機構
  1 微生物と免疫システム
  2 自然免疫
  3 獲得免疫

第6章 病気を起こすメカニズム
  1 微生物の病原性
  2 炎症:侵入者に対する宿主の対応
  3 サイトカインストームと敗血症
  4 毒素
  5 ウイルス感染の結果起こる宿主細胞の破壊
  6 免疫病理
  7 免疫抑制
  8 日和見感染症
  9 微生物による発がん

第7章 病原微生物に対する治療薬
  1 最初の抗生物質(ペニシリン)発見の謎
  2 ペニシリン発見の意義
  3 主要な抗菌薬の作用機序
  4 抗菌薬に対する耐性
  5 抗ウイルス薬

第8章 感染症の予防手段としてのワクチン
  1 天然痘の脅威
  2 ジェンナーと種痘のはじまり
  3 ワクチンの目的
  4 ワクチンの種類
  5 ワクチンの有効性
  6 ワクチンの副反応と安全性
  7 ワクチンの開発と臨床試験
  8 市販後のワクチンの監視

あとがき
主要参考文献
付録:本書に出てくる専門用語
索引

🔗ウォームアップ微生物学

図説人体寄生虫学

【内容】

【〝見る寄生虫学書〟 最新版!】
初版刊行から40年以上にわたり最新情報を提供し続ける寄生虫学分野を代表する成書。
顧みられない熱帯病(NTDs)としての寄生虫疾患も国際的に重要視されているなか、日本寄生虫学会の編集委員会により、新たな知見を取り込み全面改訂された。
主に医学生、医師、臨床検査技師の方々に向け、多くの寄生虫・衛生動物、それらに起因・関連する疾患の情報を網羅、簡潔な文章と豊富な図表で解説した「見る寄生虫学書」。

【目次】

総論
Ⅰ.寄生虫学の定義と重要性
Ⅱ.人体寄生虫学(医動物学)の研究領域
Ⅲ.生物の分類法および命名法
Ⅳ.自由生活,相利共生,片利共生および寄生
Ⅴ.宿主・寄生虫相互関係
Ⅵ.寄生虫の棲息場所
Ⅶ.寄生虫の体制機構,生殖および発育
Ⅷ.寄生虫の進化と適応
Ⅸ.寄生虫感染に対する宿主の反応と免疫
Ⅹ.寄生虫の病原性と病態
XI.寄生虫症の治療
XII.寄生虫感染の疫学
XIII.感染症新法の制定と寄生虫性疾患および新興・再興感染症
XIV.寄生虫学の歴史

各論
第1部 人体寄生原虫学
 第1項 人体寄生原虫学 総論
 第2項 人体寄生原虫の分類
 第3項 赤痢アメーバ [A]歴史,疫学,形態と生活史
 第4項 赤痢アメーバ [B]病理と症状
 第5項 赤痢アメーバ [C]診断と治療
 第6項 消化管内寄生の非病原性アメーバおよびヒトブラストシスチス
 第7項 病原性自由生活アメーバ [A]髄膜脳炎を起こすアメーバ
 第8項 病原性自由生活アメーバ [B]角膜炎を起こすアメーバ
 第9項 トリパノソーマ科原虫 総論
 第10項 ガンビアトリパノソーマおよびローデシアトリパノソーマ
 第11項 クルーズトリパノソーマ 付.その他のトリパノソーマ
 第12項 リーシュマニア
 第13項 ランブル鞭毛虫 [A]基礎
 第14項 ランブル鞭毛虫 [B]臨床
 第15項 腟トリコモナスおよび消化管内寄生鞭毛虫類
 第16項 クリプトスポリジウム
 第17項 戦争シストイソスポーラおよびサイクロスポーラ
 第18項 トキソプラズマ [A]基礎
 第19項 トキソプラズマ [B]臨床
 第20項 肉胞子虫
 第21項 マラリア [A]歴史と生活史
 第22項 マラリア [B]形態と発育
 第23項 マラリア [C]感染,症状および免疫
 第24項 マラリア [D]診断
 第25項 マラリア [E]治療と予防
 第26項 マラリア [F]疫学 付.二日熱マラリア
 第27項 バベシアおよび大腸バランチジウム
 第28項 ナナホシクドア
 第29項 ニューモシスチス [A]分類と疫学
 第30項 ニューモシスチス [B]形態と生活史
 第31項 ニューモシスチス [C]病理
 第32項 ニューモシスチス [D]症状と診断
 第33項 ニューモシスチス [E]治療と予防
 第34項 後天性免疫不全症候群(AIDS)

第2部 人体寄生蠕虫学
I.線形動物
 第35項 人体寄生蠕虫学 総論
 第36項 線形動物 総論
 第37項 人体寄生線虫の分類
 第38項 回虫 [A]疫学と形態
 第39項 回虫 [B]生活史と臨床
 第40項 ブタ回虫,イヌ回虫,ネコ回虫およびアライグマ回虫
 第41項 幼虫移行症
 第42項 アニサキス [A]歴史,分類,疫学および形態
 第43項 アニサキス [B]生活史と病理
 第44項 アニサキス [C]臨床
 第45項 蟯虫
 第46項 鉤虫 [A]歴史およびズビニ鉤虫成虫の形態
 第47項 鉤虫 [B]アメリカ鉤虫成虫の形態
 第48項 鉤虫 [C]発育と生活史
 第49項 鉤虫 [D]症状,診断および治療
 第50項 鉤虫 [E]検査法
 第51項 鉤虫 [F]その他の人体寄生鉤虫
 第52項 東洋毛様線虫
 第53項 広東住血線虫 [A]形態と生活史
 第54項 広東住血線虫 [B]臨床と疫学 付.コスタリカ住血線虫
 第55項 糞線虫
 第56項 有棘顎口虫および剛棘顎口虫
 第57項 ドロレス顎口虫および日本顎口虫
 第58項 東洋眼虫および旋尾線虫
 第59項 バンクロフト糸状虫 [A]形態と生活史
 第60項 バンクロフト糸状虫 [B]臨床と疫学
 第61項 マレー糸状虫および常在糸状虫などMansonella属線虫
 第62項 イヌ糸状虫
 第63項 回旋糸状虫,ロア糸状虫およびメジナ虫
 第64項 鞭虫,肝毛細虫およびフィリピン毛細虫
 第65項 旋毛虫

Ⅱ.扁形動物
 A.吸虫類
 第66項 扁形動物および吸虫綱 総論
 第67項 人体寄生吸虫の分類
 第68項 肝吸虫 [A]形態と生活史
 第69項 肝吸虫 [B]臨床と疫学 付.タイ肝吸虫
 第70項 横川吸虫
 第71項 有害異形吸虫,槍形吸虫,肥大吸虫および膵蛭
 第72項 ウェステルマン肺吸虫 [A]分類と形態
 第73項 ウェステルマン肺吸虫 [B]生活史と感染
 第74項 ウェステルマン肺吸虫 [C]臨床
 第75項 宮崎肺吸虫
 第76項 大平肺吸虫およびその他の肺吸虫
 第77項 棘口吸虫
 第78項 肝蛭 [A]形態と生活史
 第79項 肝蛭 [B]臨床
 第80項 日本住血吸虫 [A]歴史,形態および生活史
 第81項 日本住血吸虫 [B]臨床と疫学
 第82項 マンソン住血吸虫およびビルハルツ住血吸虫
 第83項 鳥類住血吸虫のセルカリアによる皮膚炎
 第84項 咽頭吸虫

 B.条虫類(付.鉤頭虫類および鉄線虫類)
 第85項 条虫綱 総論
 第86項 人体寄生条虫の分類
 第87項 広節裂頭条虫および日本海裂頭条虫 [A]歴史,分類および形態
 第88項 広節裂頭条虫および日本海裂頭条虫 [B]生活史および臨床
 第89項 クジラ複殖門条虫およびマンソン裂頭条虫
 第90項 孤虫症(幼裂頭条虫症)
 第91項 無鉤条虫 付.アジア条虫
 第92項 有鉤条虫
 第93項 単包条虫および多包条虫 [A]形態と生活史
 第94項 単包条虫および多包条虫 [B]臨床と疫学
 第95項 小形条虫,縮小条虫および多頭条虫
 第96項 瓜実条虫,有線条虫,サル条虫およびニベリン条虫
 第97項 条虫症の治療法
 第98項 鉤頭虫類および鉄線虫類

第3部 衛生動物学
 第99項 衛生動物学 総論
 第100項 医学上重要な貝類 [A]貝の分類
 第101項 医学上重要な貝類 [B]貝の形態
 第102項 医学上重要な貝類 [C]各論
 第103項 節足動物 総論および甲殻類
 第104項 蛛形綱およびダニ 総論と分類
 第105項 マダニ 総論
 第106項 マダニが媒介する疾患 [A]日本紅斑熱および野兎病
 第107項 マダニが媒介する疾患 [B]ライム病および重症熱性血小板減少症候群
 第108項 ツツガムシ [A]歴史,形態および生活史
 第109項 ツツガムシ [B]臨床と疫学
 第110項 ヒゼンダニおよびイエダニ
 第111項 ニキビダニ,屋内塵ダニおよびダニアレルギー
 第112項 昆虫 総論および蚊 総論
 第113項 蚊 各論
 第114項 ブユ,アブおよびドクガ
 第115項 ハエ
 第116項 ノミ
 第117項 アタマジラミおよびコロモジラミ [A]分類,形態および生活史
 第118項 アタマジラミおよびコロモジラミ [B]臨床と疫学
 第119項 ケジラミおよびトコジラミ
 第120項 ハチ
 第121項 シバンムシアリガタバチ,ゴキブリ,ムカデおよびヒアリ
 第122項 毒蛇
 第123項 ネズミ
 第124項 ネズミと腎症候性出血熱
 第125項 有害生物への対策

第4部 総まとめ事項および検査法
 第126項 人体寄生虫の感染経路のまとめ
 第127項 人体寄生虫の主な寄生部位のまとめ
 第128項 輸入感染症とくに輸入寄生虫症のまとめ
 第129項 人獣共通感染症のまとめ
 第130項 寄生虫症の主要症状のまとめ
 第131項 主な駆虫薬および駆虫法のまとめ
 第132項 わが国の主な寄生虫症の流行要因別分類
 第133項 消化管寄生原虫の検査法
 第134項 マラリアの検査法
 第135項 主な寄生虫症における診断検査材料
 第136項 ニューモシスチスの検査法
 第137項 免疫学的診断法およびDNA診断法
 第138項 蠕虫卵検査法
 第139項 主要人体寄生虫卵図譜
 第140項 寄生蠕虫標本作成法 [A]吸虫類および条虫類
 第141項 寄生蠕虫標本作成法 [B]線虫類

🔗図説人体寄生虫学

製薬企業や医療機器企業、医科大学にて免疫学分野の製剤研究に従事。
1674年にレーウェンフックが顕微鏡を発明して初めて微生物が発見されて以来、目覚ましい微生物学の発展により今日の感染症医学が樹立されました。
病原体による感染症は適切な予防や早期発見が重要となるため、まずは病原体とその危険性について知ることが必要となります。
多様な病原体による固有の特徴について啓蒙の一助となるべく病原体データベースを目指して当サイトを運営しています。

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