有鉤条虫 | 脳に無数に巣食う神経嚢虫症の媒介寄生虫

Garcia HH, Gonzalez AE, Gilman RH. Taenia solium Cysticercosis and Its Impact in Neurological Disease. Clin Microbiol Rev. 2020 May 27;33(3):e00085-19. https://doi.org/10.1128%2FCMR.00085-19

有鉤条虫(学名:Taenia solium)とは

有鉤条虫(ゆうこうじょうちゅう) Taenia solium は加熱が不十分な生の豚肉、虫卵を含んだ水や、汚染された野菜を食べることによって感染するいわゆるサナダムシの一種であり、脳に巣食うことで無数の嚢胞を形成する神経嚢虫症の発症原因となる寄生虫である。中枢神経系の寄生虫疾患では最も多い寄生虫症である。この寄生虫は、豚肉の生食により卵が体内へ侵入した後、成虫になり、腸内へ寄生して便中に虫卵を産卵する。この際、排泄後の手洗い不足等により便虫の虫卵を誤ってヒトが摂取してしまうことにより、体内で孵化した幼虫が脳に移動し、脳に無数に巣食い、棲み家としてしまう病態が神経嚢虫症である。このため、MRIの画像診断では脳に巣食った多数の幼虫が詰まった嚢胞(嚢虫)が認められる特徴的な像を呈し、症状としては中枢神経の損傷により、多く認められる症例の順にてんかん、水頭症、頭痛、認知症などがある。

有鉤条虫 (Taenia solium) の生活環。

加熱不十分の豚肉を食べる等により、豚肉に寄生していた幼虫(嚢虫)をヒトが経口摂取する。その後、食道を通って小腸内でおよそ2ヶ月間で成虫へ成熟した後、虫卵を放出し、排泄される。排泄された虫卵をブタが食事とともに経口摂取することでブタ体内で孵化し、幼虫(嚢虫)となる。この時、本来はブタに摂取されて孵化するはずだった虫卵をヒトが自家接種してしまうことにより、ヒトの小腸内で孵化した幼虫が腸壁を食い破り、血流に乗って体内を循環する。続いて、血流を循環した幼虫は筋肉や肝臓など様々な部位を移動し、脳内に辿り着いて巣食ってしまうことで重篤な神経の食害が引き起こされ、神経嚢虫症 (Neurocysticercosis) を発症する。

豚肉から摘出された有効条虫の幼虫。嚢虫 (Cysticerci) と呼ばれる袋状の特徴的な形態を持つ。

小腸内で成長した成虫。頭部拡大写真(左)と虫体の全体写真および受胎体節の一部(右)。

成虫は体節に虫卵を内包した受胎体節という構造を持ち、成熟につれて体節が分離することで虫卵を含んだ片節が条虫から離れ、腸の蠕動運動に従って肛門に移動し、虫卵が排泄される。

神経嚢虫症 (Neurocysticercosis) 患者から摘出された脳の写真。ヒト脳内に巣食った幼虫(嚢虫)が多数認められた。

García HH, Gonzalez AE, Evans CA, Gilman RH; Cysticercosis Working Group in Peru. Taenia solium cysticercosis. Lancet. 2003 Aug 16;362(9383):547-56. https://doi.org/10.1016%2FS0140-6736(03)14117-7

神経嚢虫症 (Neurocysticercosis)

Hector H. Garcia, Oscar H. Del Brutto, TAENIA SOLIUM CYSTICERCOSIS, Infectious Disease Clinics of North America, Volume 14, Issue 1, 2000, Pages 97-119, ISSN 0891-5520, https://doi.org/10.1016/S0891-5520(05)70220-8.

神経嚢虫症は、有鉤条虫(Taenia solium)の幼虫が中枢神経系に寄生し、嚢胞を形成することで発症し、この嚢胞が神経学的症状を引き起こす嚢虫症と呼ばれる症状である。嚢虫症は、疫学的に衛生状態の劣悪さとの関連が見られ、サハラ以南のアフリカやラテンアメリカおよびアジアで大いに蔓延し、全世界に約5000万人の患者がいると想定される。神経嚢虫症の典型的な症状としては、脳内の嚢胞形成が引き起こす炎症や、神経が食害されることによるてんかん発作や頭痛が挙げられる。更に、嚢胞が形成された箇所に依存して特有の症状を引き起こすことがあり、嚢胞が視覚神経を損傷することで失明を引き起こすことがある。あるいは、嚢胞が脳脊髄液の流れを妨げ、脳脊髄液が脳の周りに溜まることで髄膜炎を生じ、高熱や錯乱などの髄膜炎に伴う諸症状や後遺症を来たす。重篤なケースでは、嚢胞が脳の認知機能に影響を及ぼす場合に著しい認知症が引き起こされることも知られている。

神経嚢虫症 (Neurocysticercosis) 患者から摘出された脳の断面写真。ヒト脳内に巣食った幼虫(嚢虫)が多数認められた。

Carpio A. Neurocysticercosis: an update. Lancet Infect Dis. 2002 Dec;2(12):751-62. https://doi.org/10.1016/s1473-3099(02)00454-1

治療薬

神経嚢虫症の治療としては、てんかんに対する対症療法とプラジカンテル(PZQ)やアルベンダゾールの長期投薬が挙げられる。

これら薬剤の作用機序は、どちらも有鉤条虫の代謝を阻害することにある。プラジカンテルは寄生虫の細胞膜のカルシウムイオンに対する透過性を高め、寄生虫の全身の筋組織を過剰に緊張させることで麻痺を引き起こし、死滅させる。同様に、アルベンダゾールは寄生虫による糖の吸収を阻害させることでエネルギー供給を遮断し、ある種の餓死を引き起こし、死滅させる。

ただし、嚢虫の死滅により生じる炎症反応を最小限に抑えるために、副腎皮質ホルモン剤などのステロイド抗炎症薬が必要となることが多い。これは嚢胞が死滅するときに放出する内容物が異物となって強烈な拒絶反応を誘発する可能性があるため、過剰な炎症を抑えることで脳へのダメージを最小限に抑える必要があるためである。

また、脳実質や脳室内に大きな嚢胞を認める場合や水頭症を生じている場合、あるいはてんかん症状が深刻な場合など、嚢胞の外科的除去や抗てんかん療法など、寄生虫駆除と併行して症状に合わせた治療が必要となる。

しかしながら、嚢虫(脳内に巣食う幼虫の嚢胞)の数、場所、ステージによって投薬の有効性が異なるため、神経嚢虫症に対して段階や状況を問わずに効果を発揮する医薬品(ユニバーサルドラッグ)の開発が喫緊の課題となっており、より効果的で安全な薬物治療を開発するための研究が進行中である。

関連書籍

恐怖の病原体図鑑

内容
あなたに忍び寄る超微小テロリストたち170種。カラフルな写真でその正体を知る。

著者略歴
ハート,トニー
リバプール大学教授、専攻は臨床微生物学。感染症の広い領域にわたり著書多数
中込/治
長崎大学教授。専攻は臨床ウイルス学、特にウイルス性胃腸炎の第一人者。微生物学の領域で多数の論文や教科書を執筆、編集。リバプール大学では客員教授として、ロタウイルスやノロウイルスなどの講義を行っており、ハート氏と親交が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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眠れなくなるほどキモい生き物

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寄生虫が寄生する先の生物(宿主)の脳に司令を出して彼らの行動を操作する生物の存在が、近年解明されつつある。
宿主から恐怖心を奪ったり、ゾンビ化させたり、危険な場所へおびき寄せたり――
背筋がゾワッとしてしまうほどおぞましく、したたかな生態をもつ寄生虫たちを、人気イラストレーター・猫将軍の魅力的なイラストとともに紹介。

例えば、ある寄生虫は昆虫の体内で成虫になり、やがて水中で交配する。
昆虫にとって水辺は開けていて明るく、天敵に見つかりやすい場所なので通常は近づかないが、それでは水中に移動できない。
そこで寄生虫がとある化学物質を分泌すると、宿主の昆虫は水に飛び込みたくて仕方がなくなってしまう――。

このように宿主を自在に操り、自らに都合の良い行動を取らせる寄生虫の生活環は、精緻かつ巧みに設計されており、非常に残酷かつ興味深い。
そのなかでも特にキモ怖い生物を厳選してその生態を紹介。キモ怖すぎて眠れなくなること間違いなし。

【本書に登場する寄生虫たち】
<行動を操る寄生虫>
ハリガネムシ/トキソプラズマ/リベイロイア/メジナ虫 他

<ヒトに棲む寄生虫>
エキノコックス/サナダムシ/トリパノソーマ/フォーラーネグレリア 他

<おぞましい生き様の寄生虫>
タイコバエ/ロイコクロリディウム/フクロムシ/タイノエ 他

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増補版 寄生蟲図鑑 ふしぎな世界の住人たち

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ようこそ、世界で一番美しい寄生虫のビジュアルブックへ!

目黒寄生虫館のミュージアムショップでベストセラーを続けている『寄生蟲図鑑』が、さらにパワーアップ!
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寄生虫を散りばめた宝石箱のようなカバーも必見!

【目次】

  • 鼻穴のかくれんぼ ハナビル
  • 無駄に凄い凍結耐性 ヌマエラビル
  • カエルの脚の大改造 リベイロイア(幼虫)
  • カタツムリをゾンビにして操る虫 ロイコクロリジウム
  • 淡水魚に潜む食通キラー 肝吸虫
  • 我、天然アユと共にあり 横川吸虫
  • 日本が世界で唯一克服した”血の中に住む”寄生虫 日本住血吸虫
  • 死が二人を分かつまで フタゴムシ
  • 高級魚を襲う吸血鬼 ヘテロボツリウム
  • 親子三代、仲良く一緒に 三代虫
  • 古生代から寄り添って~二つの大発見~ シーラカンスの寄生虫
  • 「そいつ」はキツネと共にやって来た エキノコックス
  • 驚異の体長十メートル、寄生虫界最大級の虫 サナダムシ
  • 生のブタ肉にご用心 有鉤条虫
  • ダンゴムシを操るとげとげ頭 プラギオリンクス
  • 幼少の、夏の、悪夢。 ハリガネムシ
  • 行き着いた先での不幸 アニサキス
  • 足から出てくる長い”ヒモ” メジナ虫
  • 屈辱のキューピーさん ギョウチュウ
  • 理想の大人になりたくて クラシカウダ
  • 空から愛犬に襲いかかる”そうめん” イヌ糸状虫
  • マツを枯らす異種タッグ マツノザイセンチュウ
  • 今後ともヨロシク…… カイチュウ
  • 「ぼくのともだち」のともだち アライグマ回虫
  • 残酷なるゴキブリ・キラー エメラルドゴキブリバチ
  • ヒトの皮ふから出づるハエ ヒトヒフバエ
  • ヒグラシの鳴く頃に セミヤドリガ
  • 今夜は寝かさないんだから! 南京虫
  • 寄生虫界随一の運動能力 ヒトノミ
  • あなたの顔にもきっといる ニキビダニ
  • 一度咬み付いたら、満足するまで放さない タカサゴキララマダニ
  • アサリの簒奪者 カイヤドリウミグモ
  • クジラに乗って、共に旅する海 クジラジラミ
  • 宿主の体表に降ろす「碇」 イカリムシ
  • 眼も触角も脚も捨て去って ホタテエラカザリ
  • 奪われたカニの青春 フクロムシ
  • こいつがいたら「アタリ」 タイノエ
  • キャビアを貪グルメなクラゲ ポリポジウム
  • 宿主を交互に乗り換える、ミステリアスな寄生虫 粘液胞子虫
  • mal=悪い、aria= 空気 熱帯熱マラリア原虫
  • ネコとの危険な情事 トキソプラズマ
  • 脳を喰らう殺人アメーバ フォーラーネグレリア
  • 悪魔はハエに乗って来れり ガンビアトリパノソーマ
  • 一つの点が死を招く 淡水白点虫
  • ピエロ顔した憎いやつ ランブル鞭毛虫
  • 中身を吸い取る恐怖の螺旋 寄生性渦鞭毛藻
  • 腐臭の漂う超巨大花 ラフレシア・アーノルディ
  • あなた以外のことは考えられません ナンバンギセル
  • 虫から草への輪廻転生 冬虫夏草
  • 草木に這い寄る縮れ? ネナシカズラ

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ウォームアップ微生物学

【内容】

【本格的に微生物学を学ぶ前に、まずは全体像と大事なトコロのイメージをつかもう ! 】
医療系の学生にとって病原微生物学の勉強って必須だけれど、覚えることがたくさんあって大変そう……。そこで、本格的に微生物学を学ぶ前にまずはアタマの準備運動をしましょう。本書で一足先に微生物学の全体像と一番大事なトコロのイメージをつかんでおけば、きっと大学の講義や分厚い教科書にもすんなり入っていけますよ。
医学生、薬学生、歯学生、コメディカル学生など、病原微生物学を学ぶ前の医療系学生はもちろん、医療系以外でも獣医学生や農学生など微生物学を学ぶ機会のあるすべての学生さんに、あるいは、まったく専門知識がなくても読めるように書かれているので、細菌やウイルスについてきちんと知りたい一般読者の方にもおすすめいたします !

【目次】

はしがき

第1章 感染症と微生物学
  1 微生物によって起こる病気
  2 オランダの軍医ポンペと西洋医学の導入
  3 微生物の存在を前提としない伝染病
  4 パスツールとコッホ
  5 結核の病因論とコッホの条件
  6 病気の原因がわかるとはどういうことか

第2章 病原体のいろいろ
  1 病原体とその研究者
  2 病原体と病原微生物

第3章 病原微生物の生きかた
 前編 寄生という生きかたと宿主の病気
  1 微生物はなぜヒトに感染するのか
  2 常在細菌叢
  3 付着・定着・感染
  4 微生物と宿主との折りあい:病原性の均衡化
 後編 ひとりの宿主の中での病原微生物の生きかた
  1 病原微生物の宿主への侵入のしかた
  2 病原微生物の増殖の場
  3 病原微生物の宿主からの脱出

第4章 病原微生物の世の中の渡り歩きかた
  1 宿主を飛び出して生き残るのはほんのひとにぎり
  2 病原微生物の新たな宿主への伝播のしかた
  3 病原微生物のヒトからヒトへの伝播のしかた
  4 病原微生物の脊椎動物からヒトへの伝播のしかた:人獣共通感染症
  5 水平伝播と垂直伝播

第5章 病原体に対する宿主の防御機構
  1 微生物と免疫システム
  2 自然免疫
  3 獲得免疫

第6章 病気を起こすメカニズム
  1 微生物の病原性
  2 炎症:侵入者に対する宿主の対応
  3 サイトカインストームと敗血症
  4 毒素
  5 ウイルス感染の結果起こる宿主細胞の破壊
  6 免疫病理
  7 免疫抑制
  8 日和見感染症
  9 微生物による発がん

第7章 病原微生物に対する治療薬
  1 最初の抗生物質(ペニシリン)発見の謎
  2 ペニシリン発見の意義
  3 主要な抗菌薬の作用機序
  4 抗菌薬に対する耐性
  5 抗ウイルス薬

第8章 感染症の予防手段としてのワクチン
  1 天然痘の脅威
  2 ジェンナーと種痘のはじまり
  3 ワクチンの目的
  4 ワクチンの種類
  5 ワクチンの有効性
  6 ワクチンの副反応と安全性
  7 ワクチンの開発と臨床試験
  8 市販後のワクチンの監視

あとがき
主要参考文献
付録:本書に出てくる専門用語
索引

🔗ウォームアップ微生物学

図説人体寄生虫学

【内容】

【〝見る寄生虫学書〟 最新版!】
初版刊行から40年以上にわたり最新情報を提供し続ける寄生虫学分野を代表する成書。
顧みられない熱帯病(NTDs)としての寄生虫疾患も国際的に重要視されているなか、日本寄生虫学会の編集委員会により、新たな知見を取り込み全面改訂された。
主に医学生、医師、臨床検査技師の方々に向け、多くの寄生虫・衛生動物、それらに起因・関連する疾患の情報を網羅、簡潔な文章と豊富な図表で解説した「見る寄生虫学書」。

【目次】

総論
Ⅰ.寄生虫学の定義と重要性
Ⅱ.人体寄生虫学(医動物学)の研究領域
Ⅲ.生物の分類法および命名法
Ⅳ.自由生活,相利共生,片利共生および寄生
Ⅴ.宿主・寄生虫相互関係
Ⅵ.寄生虫の棲息場所
Ⅶ.寄生虫の体制機構,生殖および発育
Ⅷ.寄生虫の進化と適応
Ⅸ.寄生虫感染に対する宿主の反応と免疫
Ⅹ.寄生虫の病原性と病態
XI.寄生虫症の治療
XII.寄生虫感染の疫学
XIII.感染症新法の制定と寄生虫性疾患および新興・再興感染症
XIV.寄生虫学の歴史

各論
第1部 人体寄生原虫学
 第1項 人体寄生原虫学 総論
 第2項 人体寄生原虫の分類
 第3項 赤痢アメーバ [A]歴史,疫学,形態と生活史
 第4項 赤痢アメーバ [B]病理と症状
 第5項 赤痢アメーバ [C]診断と治療
 第6項 消化管内寄生の非病原性アメーバおよびヒトブラストシスチス
 第7項 病原性自由生活アメーバ [A]髄膜脳炎を起こすアメーバ
 第8項 病原性自由生活アメーバ [B]角膜炎を起こすアメーバ
 第9項 トリパノソーマ科原虫 総論
 第10項 ガンビアトリパノソーマおよびローデシアトリパノソーマ
 第11項 クルーズトリパノソーマ 付.その他のトリパノソーマ
 第12項 リーシュマニア
 第13項 ランブル鞭毛虫 [A]基礎
 第14項 ランブル鞭毛虫 [B]臨床
 第15項 腟トリコモナスおよび消化管内寄生鞭毛虫類
 第16項 クリプトスポリジウム
 第17項 戦争シストイソスポーラおよびサイクロスポーラ
 第18項 トキソプラズマ [A]基礎
 第19項 トキソプラズマ [B]臨床
 第20項 肉胞子虫
 第21項 マラリア [A]歴史と生活史
 第22項 マラリア [B]形態と発育
 第23項 マラリア [C]感染,症状および免疫
 第24項 マラリア [D]診断
 第25項 マラリア [E]治療と予防
 第26項 マラリア [F]疫学 付.二日熱マラリア
 第27項 バベシアおよび大腸バランチジウム
 第28項 ナナホシクドア
 第29項 ニューモシスチス [A]分類と疫学
 第30項 ニューモシスチス [B]形態と生活史
 第31項 ニューモシスチス [C]病理
 第32項 ニューモシスチス [D]症状と診断
 第33項 ニューモシスチス [E]治療と予防
 第34項 後天性免疫不全症候群(AIDS)

第2部 人体寄生蠕虫学
I.線形動物
 第35項 人体寄生蠕虫学 総論
 第36項 線形動物 総論
 第37項 人体寄生線虫の分類
 第38項 回虫 [A]疫学と形態
 第39項 回虫 [B]生活史と臨床
 第40項 ブタ回虫,イヌ回虫,ネコ回虫およびアライグマ回虫
 第41項 幼虫移行症
 第42項 アニサキス [A]歴史,分類,疫学および形態
 第43項 アニサキス [B]生活史と病理
 第44項 アニサキス [C]臨床
 第45項 蟯虫
 第46項 鉤虫 [A]歴史およびズビニ鉤虫成虫の形態
 第47項 鉤虫 [B]アメリカ鉤虫成虫の形態
 第48項 鉤虫 [C]発育と生活史
 第49項 鉤虫 [D]症状,診断および治療
 第50項 鉤虫 [E]検査法
 第51項 鉤虫 [F]その他の人体寄生鉤虫
 第52項 東洋毛様線虫
 第53項 広東住血線虫 [A]形態と生活史
 第54項 広東住血線虫 [B]臨床と疫学 付.コスタリカ住血線虫
 第55項 糞線虫
 第56項 有棘顎口虫および剛棘顎口虫
 第57項 ドロレス顎口虫および日本顎口虫
 第58項 東洋眼虫および旋尾線虫
 第59項 バンクロフト糸状虫 [A]形態と生活史
 第60項 バンクロフト糸状虫 [B]臨床と疫学
 第61項 マレー糸状虫および常在糸状虫などMansonella属線虫
 第62項 イヌ糸状虫
 第63項 回旋糸状虫,ロア糸状虫およびメジナ虫
 第64項 鞭虫,肝毛細虫およびフィリピン毛細虫
 第65項 旋毛虫

Ⅱ.扁形動物
 A.吸虫類
 第66項 扁形動物および吸虫綱 総論
 第67項 人体寄生吸虫の分類
 第68項 肝吸虫 [A]形態と生活史
 第69項 肝吸虫 [B]臨床と疫学 付.タイ肝吸虫
 第70項 横川吸虫
 第71項 有害異形吸虫,槍形吸虫,肥大吸虫および膵蛭
 第72項 ウェステルマン肺吸虫 [A]分類と形態
 第73項 ウェステルマン肺吸虫 [B]生活史と感染
 第74項 ウェステルマン肺吸虫 [C]臨床
 第75項 宮崎肺吸虫
 第76項 大平肺吸虫およびその他の肺吸虫
 第77項 棘口吸虫
 第78項 肝蛭 [A]形態と生活史
 第79項 肝蛭 [B]臨床
 第80項 日本住血吸虫 [A]歴史,形態および生活史
 第81項 日本住血吸虫 [B]臨床と疫学
 第82項 マンソン住血吸虫およびビルハルツ住血吸虫
 第83項 鳥類住血吸虫のセルカリアによる皮膚炎
 第84項 咽頭吸虫

 B.条虫類(付.鉤頭虫類および鉄線虫類)
 第85項 条虫綱 総論
 第86項 人体寄生条虫の分類
 第87項 広節裂頭条虫および日本海裂頭条虫 [A]歴史,分類および形態
 第88項 広節裂頭条虫および日本海裂頭条虫 [B]生活史および臨床
 第89項 クジラ複殖門条虫およびマンソン裂頭条虫
 第90項 孤虫症(幼裂頭条虫症)
 第91項 無鉤条虫 付.アジア条虫
 第92項 有鉤条虫
 第93項 単包条虫および多包条虫 [A]形態と生活史
 第94項 単包条虫および多包条虫 [B]臨床と疫学
 第95項 小形条虫,縮小条虫および多頭条虫
 第96項 瓜実条虫,有線条虫,サル条虫およびニベリン条虫
 第97項 条虫症の治療法
 第98項 鉤頭虫類および鉄線虫類

第3部 衛生動物学
 第99項 衛生動物学 総論
 第100項 医学上重要な貝類 [A]貝の分類
 第101項 医学上重要な貝類 [B]貝の形態
 第102項 医学上重要な貝類 [C]各論
 第103項 節足動物 総論および甲殻類
 第104項 蛛形綱およびダニ 総論と分類
 第105項 マダニ 総論
 第106項 マダニが媒介する疾患 [A]日本紅斑熱および野兎病
 第107項 マダニが媒介する疾患 [B]ライム病および重症熱性血小板減少症候群
 第108項 ツツガムシ [A]歴史,形態および生活史
 第109項 ツツガムシ [B]臨床と疫学
 第110項 ヒゼンダニおよびイエダニ
 第111項 ニキビダニ,屋内塵ダニおよびダニアレルギー
 第112項 昆虫 総論および蚊 総論
 第113項 蚊 各論
 第114項 ブユ,アブおよびドクガ
 第115項 ハエ
 第116項 ノミ
 第117項 アタマジラミおよびコロモジラミ [A]分類,形態および生活史
 第118項 アタマジラミおよびコロモジラミ [B]臨床と疫学
 第119項 ケジラミおよびトコジラミ
 第120項 ハチ
 第121項 シバンムシアリガタバチ,ゴキブリ,ムカデおよびヒアリ
 第122項 毒蛇
 第123項 ネズミ
 第124項 ネズミと腎症候性出血熱
 第125項 有害生物への対策

第4部 総まとめ事項および検査法
 第126項 人体寄生虫の感染経路のまとめ
 第127項 人体寄生虫の主な寄生部位のまとめ
 第128項 輸入感染症とくに輸入寄生虫症のまとめ
 第129項 人獣共通感染症のまとめ
 第130項 寄生虫症の主要症状のまとめ
 第131項 主な駆虫薬および駆虫法のまとめ
 第132項 わが国の主な寄生虫症の流行要因別分類
 第133項 消化管寄生原虫の検査法
 第134項 マラリアの検査法
 第135項 主な寄生虫症における診断検査材料
 第136項 ニューモシスチスの検査法
 第137項 免疫学的診断法およびDNA診断法
 第138項 蠕虫卵検査法
 第139項 主要人体寄生虫卵図譜
 第140項 寄生蠕虫標本作成法 [A]吸虫類および条虫類
 第141項 寄生蠕虫標本作成法 [B]線虫類

🔗図説人体寄生虫学

製薬企業や医療機器企業、医科大学にて免疫学分野の製剤研究に従事。
1674年にレーウェンフックが顕微鏡を発明して初めて微生物が発見されて以来、目覚ましい微生物学の発展により今日の感染症医学が樹立されました。
病原体による感染症は適切な予防や早期発見が重要となるため、まずは病原体とその危険性について知ることが必要となります。
多様な病原体による固有の特徴について啓蒙の一助となるべく病原体データベースを目指して当サイトを運営しています。

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